事故有係数とは何か?

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― 保険を使うと、保険料が上がる本当の理由 ―

前回のブログでは、「車両保険は使わない方が得なケースもある」というお話をしました。

その中で登場したのが、
「事故有係数」
という言葉です。

保険を使った後に保険料が上がる理由として耳にしたことがある方もいるかもしれませんが、実際にはよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、この事故有係数について分かりやすく解説します。


まずは等級制度のおさらい

自動車保険には、

1等級から20等級までの等級制度

があります。

一般的には、

  • 無事故を続ける
  • 等級が上がる
  • 保険料が安くなる

という仕組みです。

反対に、事故を起こして保険を使うと、

  • 等級が下がる
  • 保険料が高くなる

ことになります。

しかし現在の自動車保険は、単純に等級だけで保険料が決まるわけではありません。


事故有係数とは?

簡単に言うと、
「過去に保険を使った人は、一定期間保険料を高く設定する仕組み」
です。

同じ等級であっても、

  • 無事故の人
  • 事故で保険を使った人

では、保険会社から見たリスクが異なります。

そのため、同じ等級でも保険料に差が出る仕組みが導入されています。
これが事故有係数です。


同じ17等級でも保険料が違う?

例えば、

Aさん

  • 20等級
  • 事故なし

Bさん

  • 20等級から事故で3等級ダウン
  • 現在17等級

数年後、

Aさんも17等級、
Bさんも17等級

になったとします。

しかし、Bさんは過去に事故で保険を使用しているため、

👉 事故有係数適用期間中は保険料が高くなる

場合があります。

つまり、
「同じ17等級だから同じ保険料」ではない
ということです。


事故有係数はいつまで続く?

一般的な車両保険事故の場合、保険を使用すると

3等級ダウン事故

になります。

その場合、事故有係数適用期間も通常3年間です。

例えば、2026年に車両保険を使用した場合、

  • 2027年
  • 2028年
  • 2029年

の契約期間に影響するケースがあります。

つまり、修理代だけでなく、
将来の保険料アップも考える必要がある
ということです。


だから小さな事故では保険を使わない人がいる

例えば、

  • 修理費12万円
  • 免責5万円

の場合、

受け取れる保険金は7万円です。

しかし、事故有係数による保険料上昇が数年間続けば、保険料増加額が7万円を超えることもあります。

そのため、
「今回は自費で修理しよう」
という判断になるケースがあります。


事故有係数があっても保険を使うべきケース

もちろん、事故有係数を気にして保険を使わない方が良いという話ではありません。

例えば、

  • 修理費50万円
  • 修理費100万円
  • 車両全損
  • 水没被害
  • 大きな追突事故

こうしたケースでは、迷わず保険を使うべきです。

保険の本来の役割は、
自分では負担しきれない大きな損害に備えること
だからです。


「使える」ではなく「使うべきか」を考える

保険事故が発生したとき、大切なのは
「保険が使えるか?」
だけではありません。

本当に重要なのは、

「保険を使った方が得なのか?」
「使わない方が良いのか?」

を判断することです。

その判断には、

  • 修理費
  • 免責金額
  • 等級ダウン
  • 事故有係数による保険料上昇

を総合的に考える必要があります。


まとめ

事故有係数とは、
保険を使った契約者の保険料を一定期間高くする仕組み
です。

そのため、車両保険を使う際は、修理代だけを見るのではなく、将来の保険料への影響も考えることが大切です。

私たちは保険代理店として、「保険が使えます」という案内だけではなく、

使った場合と使わなかった場合のメリット・デメリットを比較し、お客様にとって最適な判断をサポートすることが大切だと考えています。

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